2014-05-21

エルゴポックのメンテナンス Part.1

みなさんこんにちは。
ロゼストの高見です。
今日はメンテナンス方法についてお話したいと思います。
このお話は来店頂いたお客様にいつも話している話です。
聞いたことがある方は悪しからず。

まず必ず皆さんはバックのメンテナンスと聞くと最初に頭に思い描くのがクリームのメンテナンスだと思います。
実際店頭でも十中八九「どういうクリームを使えばいいのですか?」「ミンクオイルでいいのですか?」という質問が飛んできます。
余談ですが、この「ミンクオイル」が曲者です。なぜか皆さんの口からこのマイナーな溶剤の名前が良く出てくること。まず皆さんが日常つかう皮革製品でこのミンクオイルとやらを使うことはありません!このクリームはシミにもなりやすい非常に扱いにくい溶剤ですので、ミンクオイルを使える方はよっぽど皮革製品のメンテナンスに精通している方でしょう。たぶんシャンパンを飲みながら靴磨き会とやらに足しげく通ってる紳士のような。。。

皆さんが購入する鞄は、タンナーさんが丹精込めて鞣(なめ)し、皮⇒革したものです。
その鞣す過程で、皮革の中に1・2年分の油分と養分を閉じ込めてくれています。
それが徐々に表に染み出てきて、皮革の表面に味が出てくるというわけです。これが皮革の経年変化というものです。この一見地味な鞣しの工程に手をぬくと、経年劣化になるのです。
HERGOPOCHの皮革製品は、06・11・MG・GLすべてのシリーズの皮革は、日本国内の信頼置けるタンナーさんで鞣しと染色が行われています。なのでHERGOPOCHの鞄では移染という現象がほぼ無いのです。この移染はインポートメーカーでは本当によくおこります。しかも移染が起こった時のメーカーの言い訳も開いた口がふさがらないようなことを真面目に言ってきます。

HERGOPOCHでは原皮は海外からの仕入ですが、鞣しと染色はHERGOPOCH製品の根幹をなす部分なので国内協力工場にHERGOPOCH専属スタッフにより専用ラインで生産されています。なので高いレベルでの安定したブレのない製品が生まれるのです。

というのも今から説明するメンテナンスはこの鞣しがよい皮革製品にのみ有効だからです。

方法はいたって簡単。
用意するもの【フッ素の防水スプレー】のみです。
しかもかかる時間が10秒です。
雨の日もしくは雨が降りそうな日に、玄関で出かけ前に「サッ」とスプレー塗布。これだけです。



大体、ボトル1.5本分ほど鞄から離して、1重塗布でOKです。
厚く塗布しても、効果は同じです。フッ素なので服と鞄の摩擦ですぐに擦れて無くなってしまいます。
なので、これからの梅雨時は毎日です。
効果のない方法は、これでもかというくらい接近スプレー塗布し、鞄が液体でベタベタになるほどにしてしまう方がたまにいますが、これは鞄にとってダメージ以上のなにものでもありません。

このフッ素の防水スプレーは嬉しいことに、全ての素材OKなんです。
冬場のムートン素材やナッパレザーなどの雨が怖い高級皮革ウェアや、奥様ご愛用のシルク製品もです。
なので、決して購入後に奥さまに「またこんなの買ってきてー」なんて言わせません。

なので、間違えてもシリコンの防水スプレーを100円SHOPなどで買わぬようお願いします。
フッ素の防水スプレー粒子はシリコンのそれより10分の1なので、高級素材に塗布してもシミにならないのです。
ちなみに、世の中に発売されている防水スプレーは9割はシリコンの防水スプレーですので、必ず裏面に「フッ素」もしくは「フッ化素」
という文言を確認してください。

RROZESTTで購入することが一番ですよ♪
もれなく私の暑苦しい接客が抱き合わせで付いてきますが。。。

続く…