2014-05-21

エルゴポックのメンテナンス Part.3(最終)

その他にも、サフィールには他にない商品があります。
まず、ホースヘアのブラシです。
なぜか、ブラシと言えば豚毛のブラシが多いのですが、これは馬毛です。
馬毛でしかもこの大きさは今まで一度しか見たことがないです。
それは、このロゼストを始める前に努めていた、リデアという会社で一時伊のステファノベーメルという靴SHOPを展開していた時の話です。
当時、ステファノベーメルの日本一号店開店ということもあって、担当のスタッフがイタリアのステファノ氏の元に何か月か研修に行きました。主に靴磨きの研修だったように思います。
で、その研修を終えて日本に帰ってきた時にそのスタッフがイタリアから持って帰ってきたブラシが魔法のようなブラシでした。
研修中にイタリアで主にフィニッシュ用として使ってきた馬毛のブラシらしいのですが、丁度いい具合に油が馬毛の中に染み込まれていてどんなに汚靴でも、そのブラシで何回か磨くだけで、靴が綺麗な光沢を放つのです。
訳を聞くと、皮革に着いた油分が多いと馬毛がそれを吸収し、少ないと足してくれるそうです。
元々、皮革の表面が光沢が出るというのは、細かく見ると皮革の断面は凸凹でその凹の部分に溶剤で埋めて表面をフラットにすることで光沢が出るのです。
まさに魔法のブラシのごとく靴が一瞬で綺麗になるのです。
なので、当時から一緒だった五十嵐がそのブラシを「Sさん~このブラシ頂戴」って言って駄々をこねてそのスタッフを困らせていました。
話が長くなりましたが、この大きさは非常に効率的にブラッシング作業ができ大きいが故に持ち安い!靴磨きを日課的に行ってる方には非常にお勧めのブラシです。

次に、メッシュ用のクリームです。
これだけメッシュ財布を持ってる方が増えてるのに皆さんそのケアどうしているのでしょうか?
通常のクリームを使ってしまうと見るも無残な、クリームカスがいたるところに出来ますよ。
これはそうならないように、溶剤がメッシュの隙間に落ち込まないように開発されたクリームです。
某伊のメッシュが十八番なメゾンの新人研修でこういう講義があるといいだけどなぁー。
「クリームは白金プラチナ通りあるRROZESTTのHERGOPOCHコーナーで取扱いがありますので」とね。もちろん、HERGOPOCHの06のイントレチャートシリーズにもお勧めです。

他にも、色落ち防止用スプレーや、雨で寝てしまったスウェードの毛を起こすよようなクレープブラシもあります。

メンテナンスに関して分からないことあれば、なんでもご相談下さい。